日本一幸せな学校めざす「教員の働き方改革」 休職者が過去最多、なり手不足 学校現場のリアル#

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  • Опубликовано: 6 фев 2025
  • 教員のなり手不足が社会問題となる中、ある小学校の取り組みに注目しました。
    【吉島東小学校・大下将司先生】
    「本校の働き方改革が始まったきっかけは、あまり大きな声では言えないんですけど、初任の先生が(残業時間)100時間越えしてしまったんですね。これこのままでいいのかなって周りの人みんな思っていました」
    先週、広島市内の小学校で行われた研修会。
    テーマは「教員の働き方改革」現役の先生が真剣に耳を傾けていました。
    【大下将司先生】
    「それぞれの先生たちが”ここを変えていこう”と声を上げないと始まらない」
    「働き方改革」で”日本一幸せな学校”を目指す姿を見つめました。
    (児童の登校風景)「おはようございます」
    広島市中区にある広島市立吉島東小学校。
    今、学校全体で働き方改革を行っています。
    午前7時30分、職員室には早速、先生の姿が…
    以前と比べ朝の時間に”ゆとり”ができたといいます。
    【3年目・内海光先生】
    「普段は7時までに出勤しています。先生になりたての頃は6時半までには来ていました。朝、印刷機が混まないので、印刷したりその日の授業の準備で」
    【伊藤竜一教頭】
    Q:かつてこの時間だったら先生はどのくらいいた?
    「もう10名程度はいたと思います」
    Q:少なくともこの人数よりははるかに多かった?
    「多かったですね」
    実はこの時間に先生たちの”ゆとり”を生んだ改革が隠されています。
    【伊藤竜一教頭】
    「14、15、16人が欠席、早退、遅刻」
    Q:もう連絡が来ている?
    「もう来ている」
    画面に表示されているのは児童の出欠連絡。
    保護者がスマホなどから送るもので、情報は全ての先生に共有されます。
    吉島東小が導入したのは2年前の夏ごろ、導入前は全て電話で受けていました。
    【伊藤竜一教頭】
    「3カ所の電話へ出て、メモに書いて、それを教室まで持っていって、”欠席の連絡が届いています”と人が動いて知らせてたんです」
    【内海光先生】
    Q:電話対応をしたことはある?
    「はい、よくしていました。電話が鳴ると1回(授業準備などを)止めて出ないといけなかったりとか、内線で繋げないといけないので、無くなることはすごく朝の時間を有効活用できるかなと思ってます」
    「先生」という職業ならではのこんな悩みも…
    【西野高弘先生】
    「平日に年休をとること自体想像ができなかったです。子どもたちを放っておくこと自体がこの職においてあり得ないことだと思っていました」
    つまり…有給休暇の取得です。
    ほとんどの先生は授業に影響が出ない夏休みなどの時期に取っていました。
    そこで今年度から導入されたのが「計画年休制度」
    【西野高弘先生】
    「”計画的に年休ここ取るよ”というのを表やカレンダーで示すことによって”自分たちも取ってみようかな”という気運を高めるために今年度から取り組みを始めた」
    可視化することは”迷惑をかける”という心理的な負担を減らす効果にも繋がりました。
    【西野高弘先生】
    「私達も1人の人であり親である存在なので、自分の子どものためにまたは自分のためにリフレッシュは必要なのではないかなと私自身も思います」
    他にも放課後に行う職員会議などを曜日で固定し自由に使える時間を確保。
    配布物をデータ化して印刷の手間を省くなど様々な改革が行われる中で、変わらない姿も見つけました。
    担任の先生が集めていたのは児童たちの宿題。
    ひとつひとつ丁寧に子どもの”頑張り”と向き合う姿は今も昔も変わりません。
    吉島東小が行ったアンケート調査によると、残業の平均時間は改革を始めた3年前から年々、減少しています。
    また、「気兼ねなく帰れる雰囲気がある」「今後もこの学校で働きたい」と回答した先生はいずれも9割を超えていて、改革の効果は満足度にも表れています。
    しかし、教員を取り巻く環境は厳しさを増しています。
    文部科学省によると今年度、全国の公立小学校の採用倍率は2.2倍で3年連続で過去最低を更新。
    定年を迎えた世代の大量退職などによる採用が増えた一方、受験者は減り続けています。
    【新田典生校長】
    「教員になりたいという人が減っていることは本当に大きな問題。若い世代の人たちがこの仕事の魅力を感じづらくなっているのがとても心配です」
    さらに深刻なのが休職者の数です。
    昨年度、精神疾患などで休職した教員の数は全国で過去最多の7119人。
    生徒指導や保護者対応によるストレスが引き金になるケースが多いといいますが、中には教員に対する心無い言葉がSNSを中心に飛び交い、悩みを抱えてしまう人もいるといいます。
    【新田典生校長】
    「やっぱり心が痛いです。みんな一生懸命子どもたちのため考えながらやっていることが逆に社会の多くの人から誹謗中傷を受けることは、本当に先生たちも耐えられないと思います」
    ”誰もがやりがいや誇りを持って働ける環境にしたい”先生たちの熱い思いです。
    【新田典生校長】
    「この仕事って子どもの成長を間近で支えられて、その中で喜びであったり感動であったりを味わえる仕事なんです。やっぱりこの魅力をできるだけ多くの人に伝えていくということが大事」
    吉島東小で開かれた研修会。
    【改革の中心メンバー・大下将司先生】
    「先生たちの表情がすごく明るくなると、子どももいきいきと学習に向かうようになってきました」
    吉島東小の先生が一丸となって改革に取り組んできた姿は、他の学校の先生や学生にも刺激を与えています。
    【広島市安芸区畑賀小学校の先生】
    「みんなでやることがやっぱり大事だなと思ったので、手段ではなくて目的を共有することから始めたいなと思いました」
    【来年から小学校教員・安田女子大学4年生】
    「先生方の中でもゆとりを持って楽しく先生をやっていると思いました」
    ”日本一幸せな学校”へ!挑戦はこれからも続きます。
    【改革の中心メンバー・大下将司先生】
    「移り変わりが早い時代なのでそのときそのときの最善を教員は目指して行かないといけないと思う。片手にちょっとゆとりを持って、片手に頑張るんだっていう気持ちを持ってやっていけるような環境を作っていくっていうことが、今一番大事だと思っています」
    子どもの成長を願いともに歩む先生たち、彼らに社会全体でどう寄り添っていくのか、学校現場の改革は始まったばかりです。
    《スタジオ》
    【コメンテーター:JICA中国・新川美佐絵さん】
    「私にも先生の知り合いたくさんいますが、本当に毎日殺人的な忙しさでフル稼働されています。先生方は熱心なので、お休みの日でもセミナーとか自己研鑽をたくさんやっていらっしゃる。子供達もこれからどんどん複雑で多様な社会に出て行くわけです。そういう子供たちを指導している先生だからこそ、学校外にどんどん出て異業種の人たちとつながって欲しいと思う。それが回り回って子供たちにも還元されていく。だから先生にもゆとり持ってほしいし、文科省や国の制度の中でもっと改革をして行かないといけない。改革を先生方に任せるというのも問題、国がもっと梃入れしてほしいと思います」 ***********************************
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